~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】




「りんご飴、食べる?」

「食べ物ですか…」




食べることはしないらしい。



姿が見えても、幽霊か……




それから妃は、わたあめのふわふわに感動したりヤキソバの匂いに惹かれたり。





「食べ物は知らないものがいっぱいです!」




テンションが、高かった。






そんな妃が唯一、眉をしかめたもの。


それが。





「……金魚ですね、あれは。」




赤と黒の、それだった。