「唯っ!唯!来て下さいっ!」 「ん〜……今行く。」 手洗い場に、小さい鏡がある。 そこに、よたよたと歩いていく。 紺と赤紫が視界をチラチラする。 キレイっていうか、美しい。 下に落としていた視線をだんだん上げる。 紺地に赤とオレンジとピンクの花が見えて、白くて細い妃の足首が見える。 上にあげきれば、浴衣の花よりも咲き誇っている妃の笑顔があった。