「親父にも、見えんのか?」 『幽霊か。ああ、でも正しくは見えていた、だけどな。』 見えていた… 過去形か? 「なんで、今は見えねぇんだ?」 『見たくないからだ…。妃以外の幽霊は恐ろしいものだった。』 恐ろしい… 俺はまだ、妃以外の幽霊を見たことがない。 『唯、先に謝っておく。済まなかった。』 「なんだよ…」 『俺は、自分の力を全部唯に明け渡したんだ。』 「は…?」 どういうことか、わかんねぇ。