アゼルダは朝陽が昇るとともに目を覚ました。
愛馬にもたれかかるようにしていた上半身を、そっと起こす。

視界がはっきりしていくと同時に、辺りの様子もはっきり分かる。



・・・荒野だった。



体を休ませていた丘も、昨日逃げてきた方面も、
昨日は気付かなかったが、荒れ果てていた。

植物はこれといってない。
・・・焼き払われたのか。

昨日の悪夢が夢ではないと思い知らされたーーー。