遠くから俺たちは
2人の様子を見ていた
トイレ男とその仲間の2人が
愛理としゃべっている
愛理はというと
警戒しているように見えた
「笑ってねぇじゃん」
「よかったな隼人!
愛理ちゃんあーゆー男嫌いだと思うし・・・?」
京輔が俺の肩をたたいて
笑ながら言った時だった
愛理が笑った
さっきまでニコリともしていなかったのに
今は笑顔だ
それも作り笑いじゃなくて
本物
「俺らもあんま見たことねぇのに・・・」
愛理はその男の顔を
見上げて笑顔で話している
悔しかった
こんなにも時間をかけて
仲良くなったのに
あの男はいとも簡単に
愛理を笑顔にした

