「愛理ー」



杏里と花音に呼ばれて
愛理は走って行ってしまった





「かわいーね、愛理ちゃん」



京輔が俺の肩をたたいた




「・・・そだな」


「ハハめっちゃ素直じゃん」


「うっせ

そういえばお前花音とどうなの?」




「・・・花音ちゃん鈍感すぎ


結構攻めてんだけど
気づかないし
それに、杏里が邪魔する」


「は?なんで杏里が?」


「なんかこの前聞いたら

『花音は私にとってすごい大事なの』
って言われた・・

アイツ花音ちゃんの親かよ・・」




京輔はひどい落ち込みようで
そのまま机に突っ伏してしまった





「ま、修学旅行で頑張れよ」


一言だけ声をかけて
俺はトイレに行った