バタン―――――
扉が閉まる音がして
俺たちは一斉に
扉へ目を向けた
そこには愛理がいて
俺たちの様子を見て
驚いていた
「え?なに?どうしたの?」
「今の話・・」
「話?」
愛理は今の話は
聞いていなかったようだ
ただ、俺たちが一斉に
振り向いたから
驚いただけだった
「えー?なに?
みんなで何話してたの?」
愛理は知りたそうにしてたけど
京輔が適当に話を変えて
その場をしのいだ
「あのさー愛理の地元って
何県なの?」
杏里が聞くと
愛理は一瞬
眉間にしわを寄せて
嫌そうな顔をして
黙ってしまったが、
「福岡・・・」
と、だけ答えてくれた