幸せ探し





で、今に至るわけだ


愛理は何も知らないから
たぶん言ったらびっくりして
喜ぶだろう



今まで育ってきた所に
行けるから修学旅行は

本当の笑顔を
見せてくれる気がする




「俺、愛理探してくるわ」



みんなにそう言って
どこにいるかも分からない
学校にいるかさえも分からない
愛理を俺は走って探した






もう一度屋上に行き

保健室にも行き

周りにいた人にも聞いた




だけど誰も見ていないらしく

手掛かりがなかった




手掛かりと言っても
まだ学校に靴があるという
ことだけ―――――