「慣れなれしく
触らないでよ」
いつもより冷たい言葉
俺は何も言えなくて
ふりはられた手を
見ていた
京輔達は俺と愛理の
やり取りを見て
「大丈夫か?」と声をかけてきた
「俺、自惚れてたかも・・
最近よく愛理が笑うなって・・・」
「俺もそう思ってたよ
だから、お前は悪くないんじゃね?
むしろ優しいよ」
励ましてくれたけど
むなしくなるだけだった
愛理はそのあとの授業はずっと
休んだ
4限もいないから心配して
みんなで屋上に探しに行った
「愛理ー?」
「愛理ちゃーん、もうご飯だよ」
屋上にいると思ってきたけど
そこには愛理の姿はなかった
「どこいったんだろ?」
でも、俺たちは屋上以外に
愛理の行く場所が分からなくて
どうしようもなかった

