「どうして?」 「俺は、凛久が病気になったのをはじめから 知っていた」 はじめから? 凛久は自分のことをなかなか 人に話さないのに・・・ 「知っていたとは言っても 本人からじゃないけどな 俺は、あの病院の理事長の 息子なんだ 中野彗太(ナカノ ケイタ)って言うんだ」 中野彗太・・・ 病院の名前も 中野総合病院だった 「たまたま親父の理事長室に行ったら ちょうどカルテがあって そこには後輩の凛久の名前があった」 「そこで、知ったんですね」 肯定を意味するように 彗太さんは下を向いた