「あの・・」
「ねぇ、愛理ちゃん
凛久くんが死んでもう1年たつね」
「・・・」
結ちゃんはこんな子じゃなかった
凛久が死ぬ前は
明るくてかわいくて
そして、凛久を一途に想っていたことを
私は誰よりもずっと前から気づいていた
なのに、今は
「結ね、凛久くんが病気だってこと
ずっと前から知ってたの」
「え?」
「いつだったかな・・
夏休みに入る前だったっけ?
凛久くん放課後教室で
難しい顔して1枚の紙を見てたの
結がふざけてその紙をとったら
凛久くんまじで怒っちゃって」
夏休みに入る前・・・
まだ凛久が私の隣にいたころだ
「でも、その時見ちゃったの
入院手続きの紙だった
その時は凛久くん何も言わずに
帰っちゃって
もうその時には病気だったんだね
それからは入院してる病院に顔だしてた
愛理ちゃんは知らない病気のことも知った
その時結、初めて愛理ちゃんに勝てたって
思えた
だから、愛理ちゃんに言わなかった」

