きっと舞花は
そんな私を心配するから
メールも返信しない
忘れてもらうために・・・
「凛久、いきなりいなくなって
ごめんね」
また話しかける
「心配した?
私、もう1人の愛理になるために
ここを出たのに
また人の温かさに触れちゃったよ」
隼人、京輔、花音、杏里
あの4人はどんなに心を閉ざしても
ずかずかと私の中に入ってくる
「そしたらね、分かったの
自分が人と離れることは楽かもしれない
でも残された人は愛を失ったことになる
私は舞花たちから愛を奪った」
舞花はいつも私に親友の愛をくれた
でも、その愛は行き場を失い消えていった
そして、私があげていた愛も途切れ
舞花に私との愛がなくなった