懐かしいにおいだ




凛久の家のにおい
凛久のにおい






落ち着くにおいたちが
私の涙腺を刺激する





「はい、紅茶でよかったかしら?」


「はい、ありがとうございます」







紅茶を飲むと
やっぱり懐かしい味がした






「あのね、愛理ちゃん
勘違いはしないで」


「勘違い・・・ですか?」


「凛久は愛理ちゃんに病気のことを
言わなかったのは
愛理ちゃんを傷つけたくなかったから


だから、凛久は自分で望んで
一人で闘うことにしたの」



一人で闘う・・

バカだよ、いつでも
私の心は凛久のそばにいるのに