「愛理ちゃん」
私に気付いた凛久の
お父さんは静かに凛久のそばから
離れ
「凛久の顔を見てくれないか?」
と、顔をゆがめて言った
凛久のおばさんは「ごめんね」を
繰り返しながら凛久のお父さんに
連れられて行った
「凛久?」
誰もいない病室に入ると
やけに静かだった
テレビの音も
いつも鳴ってる機械の音も
凛久の呼吸の音も聞こえない
「嘘でしょ?」
ベットに近づくと
凛久の顔があった
いつもの寝顔だった
「凛久」
顔に触れるとひんやりと冷たくて
手を離した
「凛久、起きてよ・・
冗談きついよ
20歳になったら
結婚するって約束したじゃん!!!!」

