私は平等に接しているはずなのに… どうしたらいいのか分からない 図書室で一人、本棚の前でボーッと立っていた 「そこで何してんだ」 その声は… 横を振り向くと、凌が私に歩みよって来た 凌の腕には沢山の本が抱えられていた 「そんなに沢山の本どうするの?」 「見ての通り、家で読むため」 本棚に手を伸ばして、取った本を重ねられた本の上でベラペラと開く 「ふーん」 隣に近付いて凌が読んでいる本をチラ見した 「これ何語?」 「フランス語だけど」 凌の方を向いていた顔を本棚に向き直す