電話をかけるとすぐに愛美が出てくれた 「どうしたの?」 「今、大樹と一緒か?」 「大樹?いや…いないけど。何かあったの?」 「それがさ、家に帰ってないらしい」 「えっ、そうなの?」 愛美は今バイトが終わったばかりで、今から俺の家に来るらしい それにしても大樹の奴 どこに行ったんだ? あれから大樹自ら電話をかけてはこない 何考えてんだよ! 俺は玄関のドアを開けて外へ出た 12月の冷たい風が皮膚に伝わり、鳥肌になる 案の定、家の傍にある公園を覗いたが 大樹の姿はなかった…