家の前で私は立ち止まった 「じゃあ、ここまででいいよ!今からバイトだし」 「そうか、じゃあ頑張れよ」 凌は笑顔で私の頭を優しく撫でた そして家に向かって歩いて行った 「今、頭撫でられた?あの凌が…」 撫でられたところを自分の手で触れた 最近の凌は、妙に私に優しくなったような… いつもなら… 『馬鹿』とか『アホ』とか、不機嫌になるような上から目線のキツイ言葉ばっかり言うのに 一体どうしたんだろう…