私と紗貴は腕を組んで悩んでいる時
ジャリっジャリっ♪
運動場の砂を歩く足音が、焼きそばを焼いている凌の前で止まった
「よぉ凌♪頑張ってんな」
前へ振り向くとそこには
ポケットに手を入れて、凌と話している大樹がいた
大樹は私に気付き手を上げた
手を振り替えして、また困った顔に戻り野菜を切りはじめた
大樹はテントの中へ入ってきて、私の横へ来た
「俺に手伝えることないか?」
「えっ?」
野菜を切る手を止めて、大樹の顔を見上げた
少しニコッと笑い、大樹の言葉に感謝した
「私が買い出し行ってる間、野菜切ったり麺を出したりしてもらってもいい?」
「あぁ分かった」
大樹は笑顔で作業にかかりだした