「二宮」

お嬢様がボディガード兼執事の男子生徒、二宮に声をかける。

「はっ、何でございましょう、お嬢様」

恭しく頭を垂れる二宮。

「パーティーの為に発注しておいた地上3メートルのクリスマスケーキはきちんと届いていて?それと参加者人数分の七面鳥とドンペリと…」

「ご心配には及びません、全て手筈は整えております」

パーティーが始まって数時間が経過。

そろそろ料理がなくなる頃だ。

事前に追加しておくとは流石お嬢様、パーティー慣れしている。

「庶民どもにセレブの味というものを恵んで差し上げますことよ!オーッホッホッホッホッ!」

相変わらず態度は大きいが。