ー次の日。 夏休み中でヒマな私はいつも通り遊びに行くことにした。 「行ってきまーす」 「アンタはまた…」 お母さんがため息を漏らす。 いつものことだから、もう慣れたけど。 お母さんは何も言わず、私の片手に持つものを見つめていた(睨んでいた)。 「女の子になってよ」 「失礼だなぁ…。生まれたときから女だよ」 ぶーぶー文句を言うお母さんを放って、バケツ片手に家を出かけた。