ある村に、いつも赤いずきんをかぶっている女の子がいた。 その女の子は優しくて、おもしろいので村の人気者で、みんなからは「赤ずきん」と呼ばれていた。 そんな赤ずきんも、今日は17歳の誕生日だ。 朝起きると、 「おはよう、赤ずきん。おばあちゃんから電話があって、誕生日をお祝いしたいから今日家に来てくれって言ってたわよ」 お母さんがそう言った。 「うん、わかった。朝ごはんを食べてから行ってくるわ」 赤ずきんが答える。