あの日、ヨシくんから部活で遅くなると言われ、彼女と二人帰路についた。 以前なら、ヨシくんの部活が終わるのを待っていられたのに……どうやら彼女には門限があるらしい。 「海耶にしか、頼めないから」 彼女を送るなんて、本当は面倒だし、気が進まないけれど。 ……そんな風に言われて断れるわけがない。 だから僕は、笑ってYESと言うだけ。