次の日の明け方、優子は再び昨日の公園に来ていた。 まだ日も昇りきっていなくて辺りは薄暗い。 優子は思いっきり深呼吸した。 (気持ち良い~) 昨夜は眠りが浅くよく眠れなかった優子を冷たい空気が包み込む。 (はぁ~癒される~) 優子は目を閉じ、冷たく澄んだ空気を感じる。 ブランコが風に揺れ、ギーっときしむ音が聞こえる。 (この音…懐かしいな~) 優子は子供の頃にブランコで遊んだことを思い出しながら、その音に聞き入った。 ザッザッ- 『あっ…先客。』