でも、私は決して悲観に暮れたりはしない。 だって、世界には両親がいないこどもなんてゴマンといる。 私よりもっと悲惨な別れ方をしたこどもだっているはずだ。 そう。 私は解っているんだ。 現実を。 運命を。 自分自身を。 だから逃げない。 孤独から逃げたりしない。 そうやって生きてきたし、これからもそれは変わらないと信じていた。