「瑠璃、アンタよりなっちゃんの方がセンスあるみたい」 「ハイハイ、私は教師ですからいいんですー」 また二人の掛け合いが始まり、賑やかになった。 私はせっせとレジ周辺を整理して次のお客さんを待つ。 不思議とワクワクしている。 この小さなお店に集まる見知らぬ人達のことが、もっと知りたかった。 そして、石井ちゃん先生の家族の役に立ちたかった。 色々バイトはやったけど、こんな気持ちでレジに立つのは初めてだ。