それから更に数日、私はアルバイトに勤しんだ。 常連さんとはすっかり仲良しだ。 「なっちゃん、いつまでいるの?」 最近は必ずこう聞かれる。 そして、いよいよ「明日です」と応える日が来てしまっていた。 「なっちゃんが居なくなったら、寂しいわぁ」 「おばあちゃん、元気でいてくださいね」 私がそう言うと、しわくちゃの手で私の手を握りしめた。 ひんやりとしていて、気持ちの良い手だった。 またこの手を握れる日は来るのだろうか。