「「……、」」
お互い無言。
チラッとすぐ横にいる
滝澤舜を見た。
空…好きなのかな…?
ずっと上を見つめていた。
「ここってさ…」
いきなり喋りだす滝澤舜。
「…なに?」
「ここら辺じゃ、
一番天国にちけーよな。」
そう言って、滝澤舜はそのまま後ろに倒れて、右手を大きく伸ばした。
ここは、学校っていうよりビルだ。
1棟、2棟があってそれに体育館だってある。
門にはいつも、黒く長い車が停まっている。
所謂、ここはお金持ちが通う進学校なんだ。
7階まで伸びる鉄の塊。
それはここら辺じゃ
一番“天国”に近い。

