ザーッ――――… 本格的に降り出してきた雨。 「…最悪…」 雨の落ちる音が虚しく、あたしの耳元で響く。 立ち止まって、空を見上げる。 「淀んでんじゃん…」 真っ黒。 左の空を見ても、右の空を見ても 真っ黒、真っ黒…真っ黒。 その時、ちらっとあたしの右側に見えた影。 「…あれって…、」