「好きです…、付き合ってください!」 あぁ、やっぱり“また”か…。 昼休みに呼び出されて、 校舎の裏にまで連れて来られたら、どんなに馬鹿な奴でも気づくだろう。 俺は馬鹿ではないから、呼び出されてコイツの顔を見たときに分かったけど。 案の定、告白……。 断るのだって面倒なんだ。 付き合ったら、もっと面倒に決まってる。 しかも、名前すら知らない奴なんて…。 「俺は好きじゃない。」 願い下げだろ。