初めて恋という恋をして、のめり込んでるんだと思われてるのかも知れない。



「何が言いたいんだ」



「歩斗の気持ち、もっと欲しい。歩斗とずっと一緒が良いの…」



今日の私。

かなり素直になってる。

夕方の出来事。

結香さんの妹の事。

心が弱ってたかも。



「俺は…」



歩斗が上半身、裸のままで起き上がった。

ベッド脇に腰掛け、大きく息を吐き捨てる。



「ひましか見えてねぇよ。
だから、木賀さんの事も腹立ったんだ」



大きな背中に凭れると、「胸が当たってる」と、首だけを回して振り返る。