「葛西さん、この後のご予定はありますか?」



「社に戻って、ランチってとこですかね」



「じゃあ…僕とランチに行きませんか?近くにパスタの美味しいカフェがあるんです」



私は断る理由も特にないので、頷く事にした。


歩いて行ける距離にあり、観葉植物があって、癒しなカフェ。

テラス席に座り、特に美味しいらしいカルボナーラを注文した。



「すいません。急にお誘いして」



「構いませんよ。社食も美味しいけど、たまには外でランチもしたかったですし」



「そうだったんですか。誘って良かったです。何だか、葛西さんと近付きたくて」



普段では気付かないような事なのに。

この日は何故か、木賀さんの気持ちに気付いた。