「本当。ヤり逃げにしか思えなかった。こいつ、“男前とヤれてラッキー”って、ほざくんじゃないかってな」



「座れよ」と言われ、間隔を開けて、2人でソファーに座った。

目の前のガラステーブルに、コト…ッと、音を起てながら置かれたマグカップ。

コーヒーから、モクモクと湯気が上がってる。



「お前は、“知り合って1日”って言うけど、俺は知ってた。ひまわりの事」



「また…お兄ちゃんたち?」



「まぁな…(笑)
体育祭でリレーのアンカーに選ばれて、最下位から1位に巻き返した事。友達とふざけてて、プールに落ちた事とか」



…恥ずかしい事ばかり、聞いてるし…;;