届いたソルティードックも半分を一気呑み。



「悪酔いすんなよ?」



「悪魔が言わないで下さい」



「“悪魔”、な?」



「……;;」



また出てしまった。

隣ではニヤニヤとした男。

私は彼から顔を背け、枝豆を口に運ぶ。

ーーチャポンッ

しかし、一粒が飛んでしまい、彼のビールにダイブ。



「ごめんなさい…」



謝る私を余所に、武井さんは枝豆を箸で取り出し、食べてしまった。



「ドジだな」



「ある意味での才能かと…」



私のアホみたいな発言に、彼は呆れた顔で見て来た。

でもすぐに、「フッ…」と小さく笑って、嵯峨さんが取り分けてくれたいか焼きを口に入れた。