好きと言えない。―悪魔と恋―【完】

涙を拭うのも忘れて、頷きながら、タオルで手を拭いた。

ジェルを取り出し、UVライトのスイッチを入れ、無言で準備をする。

クリアジェルを塗り、固めて左手の薬指に、小さな3Dのリボンを作成した。

小さな小さなお礼の印。

これ位なら、文句も言われないだろうし。



「ひまわり、いつまで泣いてるの?」



「もう、泣いてない」



鼻水がグジュグシュなのは泣いたから仕方ないけど、涙はもう止まってる。



「私が結婚する時、仲人(なこうど)を頼もうかしら」



「もっと結婚歴が長い人に頼んだら?」



「…例えば誰よ」



…例えば…本当に誰?;;