好きと言えない。―悪魔と恋―【完】

どんなに馬鹿でも。

どんなに喧嘩しても。

交代でおんぶや抱っこをしてくれた、お兄ちゃんたち。

伊吹お兄ちゃんは、たくさんしてくれた。

走って転んだ日。

疲れて眠たくなった日。

友達と喧嘩した日。

今では人と喧嘩もなく、おんぶも抱っこも当たり前のようになくなったけど、覚えてる。

両親が共働きだった時代。

私も、子供を抱っこして、おんぶする日が来る。



「歩斗が…」



「ん…?」



「くれた…命……」



今一度、気を引きしめて、大切にしないと。

こんなヒヤヒヤとする事がないよ
うに、気を付けないと…――。