好きと言えない。―悪魔と恋―【完】

「赤ちゃん、無事よ?これはどこか、別に異常がありますね」



「へ…?;;」



しかし、診察の結果に、驚きを隠せなくなった。

隣接する内科があり、先生の旦那さんらしく、すぐに来てくれて、子宮ではなく、胃を見る。

聴診器で調べられ、採血。



「今日のお昼、何を食べた?」



「今日は…お隣さんに貰ったカキフライと、おにぎり…」



「…こりゃ、カキに当たったね」



「嘔吐しなかった?」



「後期の悪阻かと;;」



…恥ずかしい;;

恥ずかし過ぎる!;;

待合室で待つ3人の元に、どう戻って良いのかわからない。