好きと言えない。―悪魔と恋―【完】

15分ほどで来たお父さんと、柊お兄ちゃんに支えられながら家を出る。

マンションの前では、お母さんが車の周りをうろちょろしながら、私を待って居た。



「す、すぐに病院ね!!;;」



慌てるお母さんを差し置いて、お父さんが運転席に乗り込む。

私の体を支える柊お兄ちゃんは、あーだこーだ叫ぶお母さんに「煩い!」とキレる。

私にして見れば、どっちもどっちで、相手にしてられない。

実家とマンションの間に位置する産婦人科に着き、救急で診察を依頼。

大至急で診て貰える事になり、診察でエコー検査を受ける。