好きと言えない。―悪魔と恋―【完】




「ふぁぁ…っ」



今日も仕事は終了し、ご飯も作り終えると、眠気に襲われた。

歩斗も遅くなるみたいだし、ちょっとだけ寝てしまおう。

私はベッドで寝るべく、ソファーから立ち上がった。

しかし、お腹に違和感を感じた。

本当は、お昼頃から感じてた。

けど、何だかお昼の時とは明らかに違う。



「…どうしよう…」



不安に苛まれ、私は歩斗の携帯へと電話した。



『お繋けになった電話は――…』



だが、電源が切られてるみたいで、繋がらない。

…何でっ?!

会社に繋けても、課長に『帰った』と言われ、私は実家に電話をした。