好きと言えない。―悪魔と恋―【完】

施術はいつも、歩斗の書斎だった部屋。

明け渡してくれたんだ。

白と茶色で統一して、全身鏡もある。

歩斗の知り合いは、ここへ髪の毛を切りに来るみたいで、前からあったモノ。

紀香さんも一度、切りに来た事があった。

途中、歩斗が絡むのに疲れて、伊吹お兄ちゃんが変わったけど。



「ひまわりちゃん。これからも頼んで良いかしら」



「はい!おばさんなら出張もしますよ!」



おばさんはルンルンで帰って行く。

洗い終わった洗濯物を干し、次のお客様を出迎える準備をしながら、ネットスーパーでお買い物。