好きと言えない。―悪魔と恋―【完】




翌日、お客様として、幼なじみの矢田ーヤダー3兄弟のお母さんが来てくれた。

おばさんはスタイルも良くて、綺麗。

とても50代には見えない人。



「急にごめんなさいね。最近、年甲斐もなくまたオシャレしたくなっちゃって。でも、昔みたいにマニキュアもまともに塗れなくて」



「とんでもない!私もおばさんに会えて嬉しいです」



おばさんは、私のお客様では珍しいジェルを選択。

フレンチのレオパード柄。

自爪も綺麗だから、わざわざスカルプで長さ出しも必要ない。



「また家にも来てね?うちは男ばかりで、華がないの」



おばさんが十二分に、華を添えてる気がするのは、私だけだろうか。