好きと言えない。―悪魔と恋―【完】

「…ふぅ。お腹が張って来たし、横になる」



ソファーでゆったりしてたつもりなのに、次第にお腹が張って来た。

私は「よっこいしょ」と立ち上がり、寝室に入った。

前に出てるし、男の子という事もあり、尖ってるお腹。

右を下にして横になり、お腹に手を当てると、ボコボコと蹴り出した。



「ボクぅ、寝る時間だよ」



語りかけても、止める気配はない。

さては、歩斗に似てやんちゃかも知れない。

私は目覚まし時計をセットして、すぐに止むだろうと目を閉じた。

しかし赤ちゃんは、私の睡眠を、1時間も妨害してくれた。