─ドーン
夜空に綺麗な花火が打ち上がる中
私は下を向きながら1人で人混みを歩く
花火大会なんて来るんじゃなかった、
颯太と恋人同士には見えない上に妹だなんて言われちゃうし…
服装だって塾帰り…って
確かに塾行くときもこんな感じだけど…
「はぁ」
自分の服を見てため息が出る
真央の言うことを聞いて少しくらいお洒落すればよかった
デートなのに…何も考えていなかった自分が情けないし恥ずかしい
こんな私と歩いていたら颯太が恥をかく
肩に掛けたバックからは携帯が鳴っていたけど申し訳なくて出られなかった
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