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しばらく紗夜の手を引き歩いていると
─ドッカーン
大きな爆発音が辺りに鳴り響いた
空を見上げると大きな花火が打ち上がっていた
「あ、あのそっ……颯太、」
花火を見ていると紗夜が歩を止めた
「どした?」
目線を空から紗夜に移すと
「手は……繋がない方がいいと思う」
って俺の手を離した
「なんで?はぐれちゃわない??」
人が段々多くなってきたし迷子になられたら困る
「……………友達と会ったら…恥ずかしい思いする……から」
って下を向きながら小さな声で呟いた
恥ずかしい??
「それってど「颯太ぁーー!!!」
”どういう意味?“って聞こうとした声は俺の名前を呼ぶバカでかい声にかき消された
またかよ!!

