意外なことにミィ~ちゃんの診療初見は132年前「汎用Ⅳ型」

となっていた。

主に煩雑な人間用の機械などを操作するありふれたタイプだ。

この地区では過去5千体が使用された。

そこから、Ⅳ型(改)・・・

正規事故修理1回・・・
その後、法整備が整った年に登録申請され、番号が与えられている。

外装載せ替え処理は2回行われ。

駆動系修理にいたっては、点検の度に修正とあるが。

これは言うまでもなく、あの不正規部品の継ぎ足しだろう。

登録から一貫して基本税も支払われている。

それよりも面白いのは農場の原本のほうだ。

登記は立星4年。

142年前だ。

あながちホラではなかったことになる。



しかし、10年間も人の手だけで開拓したのか?

農耕機はその時代に山ほどあっただろうが、だとしてもすさまじい根気の持ち主だ。

酸素もまだロクに整わないこの星を、食うや食わずで繁性藻の栽培から始めたに違いない。

だが何かが腑に落ちない。

ロボット廃棄処分査定者としてこういったケースは腐るほど見てきたはずなのに、何かが当てはまらない。