「…………」
「……あたしは許せん。アイツが憎い!!アイツが殺したいくらい憎いんや!!」
桐沢はそう言うと、道路に座り込んだ。
……そして桐沢の瞳(め)からは、大粒の涙が溢れていた。
「……桐沢」
「憎い……憎くて仕方ないんや。殺したいくらい憎い!!」
「……そうだな。そうだろうな」
オレは桐沢をギュッと抱きしめた。
抱きしめた桐沢は、すごく震えていた。
道路は涙でシミをつくっていた。
……オレは桐沢になにもしてやれないのか。
そう思うとすげぇ悔しくて、すげぇ自分が情けないと思った……。
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