「桐沢さん!!待って!!」
「……なんや」
「アイツ……アイツは今、桐沢さんを探してるよ」
「……なんやて??」
「前にヤンキーたちがボコボコにされるってウワサあったでしょ??……あれって全部、桐沢さんがやったんだよね??」
「……だったらなんや。証拠もないのにひとを疑うのもええ加減にせえよ」
「まぁ違うならいいんだけど。……でもウワサだと長い黒髪で、関西弁が特徴だって聞きましたよ??」
「……関西弁なんてほかにもいるやろ。あたしとは限らんで」
「そうですか??まぁいいですけど」
「……ひとつ言うとく。アンタもアイツに復讐したいんやったら、強くなるコトや」



