関西弁女はそう言ってフェンスに寄り掛かり、フッと笑った。



「オレはオレの意見を言っただけだ。なんもしちゃいねぇよ」

「……そうか。ならええよ」

「お前さ」

「……なんや」

「やっぱなんでもねぇ」

「……なんや。変なヤツやなぁ」



……ドキッ。

そう言ってフッと笑う関西弁女を見て、オレはまた胸がドキッとした。



……まただ。

またドキッとした。



ほんとにオレ、どうしたんだ……。

おかしくなっちまった。



アイツのコト見てドキドキするなんてありえねぇハズなのに……。

なのになんでだ??