「なかっただろ??でもあの子にはあるってコトは、あの子のコトが好きってコトだ」 「……ちげぇよ。そんなんじゃねぇから」 アイツが好きだって?? そんなコトありえねぇ。 つーか考えたくもないね、そんなコト。 ……好きだなんて、考えたくない。 「まぁいいけどね」 秀一はそう言ってニヤリと笑った。 「……なんだよ」 「べつに。でもとりあえず、あの子には謝ったほうがいいんじゃないか??」 「……わかってるよ。ちゃんと謝る」 オレはそう言い残して保健室を出た。 行き先はもちろん屋上だ。