(つか、よく泣く女だなよな、コイツって…) と、思ったが泣かない女を見たこともなかった。 駅員の視線を感じながらアズを連れ、駅を出た。 立ち上がらせた時の流れのまま、オレたちは手を繋ぎ歩き始めた。 (で、どうしよう…) ドコに行くにも、ドコに入るにも、金はまったくない。