階下に着く頃には顔の火照りも取れ、少し冷静になった。 (なんなんだ、この展開は?まったく自分のペースにならない!) そんなこと考えながら、一人で雑踏にビラを差し出す田代を見つけた。 ほぼ同時に田代もオレを見つけ、近寄ってきた。 (それにしてもこの制服の目立つこと…) 自分もその制服を着ていることを、イタイくらい意識しながら田代からフライヤーを受け取った。